“飮代（のみしろ）” の例文
新字：飲代
約束といふのは、一切お兼には手を出さないと云ふ事で、その代償として當分の飮代（のみしろ）をつかませた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) ／ 水上滝太郎(著)
訊（き）きましたよ、恐ろしく念入りに。すると、雪駄直し丈けぢや暮しの足しにも、飮代（のみしろ）にもならないから、頼まれて人樣の手紙を取次いでゐるが、數多いことで、一々顏を覺えちやゐない。
銭形平次捕物控：250 母娘巡礼 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)