風然ふうぜん)” の例文
「僕もそうしようと思っているのさ」と主人は至極しごく真面目に答えたが「僕あちょっと失敬するよ、じき帰るから猫にでもからかっていてくれ給え」と迷亭の返事も待たず風然ふうぜんと出て行く。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)