顧上ふるえあが)” の例文
中年者の分別を何処どこか置き忘れたような、上品な邪念の無い顔を見ると、これが老中筆頭のけ者で、日本国中を顧上ふるえあがらせた、天保改革の主とはどうしても思えません。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)