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順風耳
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じゅんぷうじ
ふりがな文庫
“
順風耳
(
じゅんぷうじ
)” の例文
ガラッ八の八五郎は生得の
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
を働かせて、江戸中からこんな怪奇なニュースを嗅ぎ出して来ては、親分の平次の出馬をせがむのでした。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
おまけに今度は全体の
遣口
(
やりくち
)
が、以前よりもズット合理的になって来たらしく、友吉
親仁
(
おやじ
)
の千里眼、
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
を以てしてもナカナカ見当が付けにくい。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
ガラッ八の、
倦
(
う
)
むことを知らぬ
猟奇癖
(
りょうきへき
)
が、とんだところで、とんだ役に立つことは、ずいぶんこれまでも無い例ではなかったのでした。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
……このおやじの千里眼、
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
のモノスゴサを今となって身ぶるいするほど思い知らされたものだが、しかしこの時には
所謂
(
いわゆる
)
、
騎虎
(
きこ
)
の勢いという奴だった。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
得意の
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
、千里眼を働かせて、半日で他の人の十日分ほど聴き込んだ
材料
(
ねた
)
を、平次の気紛れで、闇から闇へ葬られそうでならなかったのです。
銭形平次捕物控:067 欄干の死骸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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この貧乏な瘠せおやじが、天下無双の爆薬密売買とドン漁業通の上に、所謂、千里眼、
順風耳
(
じゅんぷうじ
)
の所有者だという事をこの時がこの時まで知らなかったんだからね。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
順
常用漢字
小4
部首:⾴
12画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
“順風”で始まる語句
順風