露里ヴェルスト)” の例文
チチコフは十五露里ヴェルストの里程標をとおり過ぎながら、マニーロフの言葉によると、この辺に彼の村がある筈だと思った。
「マニロフカですかね! それなら、このままもう一露里ヴェルストばかり行かっしゃると、ちょうど右手にあたりますだよ。」
けれど十六露里ヴェルストの里程標もまたたく間にとおり過ぎてしまったのに、村らしいものはいっこう眼につかなかった。