霍亂かくらん)” の例文
新字:霍乱
この店を今の主人に讓つてから一年とも經たないうちに、霍亂かくらんとやらで亡くなりました。今から十年も前のことでございます。
去年の夏、小僧の友吉が霍亂かくらんで死にましたが、あれはどうも人に殺されたやうな氣がします。金之助と五助とお徳も味噌汁にてられたのも、皆んな私と娘のお玉を
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
霍亂かくらんで死んだといふ、小僧の友吉も、毒害されたに違ひあるまいよ、鳥兜とりかぶとなどで殺されると、霍亂とよく似てゐる、多分小僧の友吉は誰かほかの人に盛つた毒を、意地ぎたなをして食ひ
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
散々くのでございます。丁度、霍亂かくらんか何かのやうな、一時は臟腑ざうふまで吐くんぢやないかと思ひました。が、それでもうんと吐いたのは容態が輕い方で、あまり吐かない女共は重うございました
それどころぢやありませんよ、去年の夏霍亂かくらんで死んだ小僧の友吉だつて、私はあつあたりや霍亂とは思へなかつたんです、町内のお幇間たいこ醫者が、胡麻化してしまつたけれど、霍亂が、あんなひどい苦しみやうを
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「その十次郎樣といふのが霍亂かくらんで死んだといふのだらう」
霍亂かくらんになる菓子を捨る位の智惠はあるよ」
霍亂かくらんとやらで亡くなりました。