雑然ごつちや)” の例文
旧字:雜然
ト、一日手を離さぬので筆が仇敵かたきの様になつてるから、手紙一本書く気もしなければ、ほんなど見ようとも思はぬ。凝然じつとして洋燈ランプの火を見つめて居ると、断々きれぎれな事が雑然ごつちやになつて心を掠める。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)