隠衣かくし)” の例文
旧字:隱衣
ともすれば彼女は、注意力の弛緩しかんからして、他のことを考えてぼんやりしていた。彼女は時々、胸の隠衣かくしから時計を出して針の動くのを眺めていた。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)