“陶酔境”の読み方と例文
読み方割合
とうすいきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人を美酒びしゅに酔わせるか、鴉片あへんをつめた水管の味に正体を失わせるか、それとも夫人の安心をかちえたエクスタシーの直後の陶酔境とうすいきょうじょうじて、堕胎手術を加えようか
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの一味放縦いちみほうじゅう陶酔境とうすいきょうといったものは、彼にとって、ちょっと金で買えないたのしみであったのだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼女はあつき学究であったがゆえに、新しい生活様式についても超人的な探求と実行とをもって臨み、毎夜のごとく魂を忘れたる人のように底しれぬ深き陶酔境とうすいきょう彷徨ほうこうしつづけるのであった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)