陣布令じんぶれ)” の例文
右衛門ノすけ義助が、三条高倉を辞して、やがてまもない後である。この陣布令じんぶれは、洛中に散在している諸武家のたむろへ、触れ廻され、戞々かつかつの駒音が、夜どおし、都大路に鳴っていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)