“阿娜女”の読み方と例文
読み方割合
あだもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで初めて、吾にかえったように、あたりを見たが、不思議な阿娜女あだものは、いつの間にやら姿を消して、もうその部屋にはいなかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洗い髪に大絞りの浴衣ゆかたを着て、西施せいしいきにしたような年増の阿娜女あだものが、姿とはやや不調和な、りの勾欄こうらんに身をもたせて、不思議そうに美しい眼をみはっていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)