間曳まび)” の例文
「おらの家じゃ、貧乏のくせに子供ばかり出来やがって、食わせることができねえから、こんど出来たら間曳まびいちまうと言ってたよ」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
食わせられないがために、生かしては置けないということ、そういう場合には間曳まびいてしまうが、むしろ慈悲だという考えは、どうしてもお松に同意の余地を与えないものでありました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)