“開田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいだ50.0%
かいでん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
織物ではつむぎ類が多少残り、上田紬うえだつむぎなど名がありましたが、今は衰えました。麻布では木曾に開田かいだという村があってよい品を出します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
望見の範囲は三岳村屋敷野、黒沢、王滝などから、北は開田かいだ村一帯におよんでいる。これが永いこと世に知られなかったのは、やはり街道筋から前山によって隠されているのが最大の原因であろう。
残雪の幻像 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
あさっての夕方まで、場所は開田かいでんの妙見堂と聞いて、わたくしはあの方と別れた。
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
これでおん身達は、子々孫々までの安住と食を得、わが藩主もいささかこの開田かいでん新菜しんさいをもつて、窮せる臣下と藩政とを潤すことができるであらう。君への奉公は、又、民への奉仕である。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)