“長春”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちやうしゆん42.9%
ちょうしゅん42.9%
ながはる14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長春ちやうしゆんから來て哈爾賓で後へ二つ繋がれた客車の人をも交ぜて三十人餘りの女の中で此婦人が出色しゆつしよくの人である。晝前にはもうどの男の室でも其噂がされて居たらしい。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
素足に尻端折しりはしょり手桶ておけを提げて表門の内にある木戸から茶の間の横を通り、平らな庭石のあるところへ出た。庭の垣根には長春ちょうしゅんが燃えるように紅い色の花を垂れている。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「厭な人舌打なんかして。そんなに私が厭ならどうかするといいわ。あの誰やら? さう/\長春ながはるとかいふ女義太夫と取つ替へるといゝわ。くやしいッ」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)