“長年:ちょうねん” の例文
“長年:ちょうねん”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂9
“長年:ちょうねん”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
お由は下総しもうさの松戸の生まれで、去年の三月からこの家に奉公して、今まで長年ちょうねんしているのであった。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それから一つは一年の出代りで無暗むやみに動くものでは困る。どうしても三年以上は長年ちょうねんするという約束をしてくれなければ困る。
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お久はお菊よりも七歳ななつの年上で、この店に十年も長年ちょうねんしている小賢こざかしげな女であった。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もし長年ちょうねんするようならば、嫁入りの世話までしてやってもいいというので、まず結構な奉公口である。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お広はお直の乳母として雇われたものであったが、その儘そこに長年ちょうねんして、お直が生長の後までもばあやと呼ばれて奉公しているのであった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
去年あたりから暇を取らせようという話もあったが、お信はもう少し長年ちょうねんしたいと云い張って、今年まで奉公をつづけているうちに、こんな事件が出来しゅったいしたのである。
「だが、旦那の料簡が判らない。お前さんのことだから、どれほどの悪いことをした訳でもあるまいに、長年ちょうねんの奉公人をむやみに勘当するというのは……」と、亭主は次郎左衛門の無情を罵るように言った。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長年ちょうねんしているのかえ」
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お幾という女は今年二十九で、阿部さんの両親が生きているときから奉公していたのですが、嫁入先があるというので、一旦ひまを取って国へ帰ったかと思うと、半年ばかりで又出て来て、もとの通りに使って貰うことになって、今の阿部さんの代まで長年ちょうねんしているのでした。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「世間では何というているか知りませぬが、殿様はお心のすぐなお方、おなさけ深いお方、御家来衆や召仕にも眼をかけてお使いくださる。こんな結構な御主人は又とあるまい。わたしは、この御屋敷に長年ちょうねんさせて頂きたいと思うていますれば、御不自由でもお前ひとりで当分辛抱していて下さりませ」
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)