長刀酸漿なぎなたほおずき)” の例文
涙でも出ていたのか洋燈ランプの灯がぼうとなった中に、大きな長刀酸漿なぎなたほおずきのふやけたような嬰児あかごを抱いて、(哀別わかれに、さあ、一目。)という形で、くくり枕の上へ、こう鉄漿おはぐろの口を開けて持出すと
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)