“鐚助”の読み方と例文
読み方割合
びたすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神尾は自分の三ツ目の面をさらすことの不快を全く忘れ去るほどの興味で、一座の奴を見渡しているのです。介添役には金助改め鐚助びたすけがついている。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いま神尾主膳がすずりを投げ飛ばしたその間から、抜からぬかおを突き出したのは、例によって、のだいこのような鐚助びたすけ(本名金助)という男で、こいつが今日はまた一段と気取って
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ナニ、金助でいけねえのか、金助という名が貴様には食過しょくすぎるというのか。なるほど、近ごろは金の相場もグッと上ったからな、金という名は全く貴様らに過ぎている、どうだ、鐚助びたすけと改名しては、びた公、びた助、その辺が柄相当だ」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)