鏑川かぶらがわ)” の例文
群馬県多野たの八幡やわた村大字阿久津は、烏川と鏑川かぶらがわの落合いに近い低地で、また高瀬舟の終点であった。かくのごとき例は他国にもなお存するかも知れぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鏑川かぶらがわは豊かな耕地の間を流れる川である。そのほとりから内山峠まで行って、嶮岨けんそな山の地勢にかかる。朝早く下仁田を立って峠の上まで荷を運ぶに慣れた馬でも、茶漬ちゃづけごろでなくては帰れない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)