錨綱びょうづな)” の例文
木村も葉子も不意を打たれて気先きさきをくじかれながら、見ると、いつぞや錨綱びょうづなで足をけがした時、葉子の世話になった老水夫だった。彼はとうとう跛脚びっこになっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)