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鋸屑
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のこくず
ふりがな文庫
“
鋸屑
(
のこくず
)” の例文
例によって例の配達手君が置いて行った一塊の小包を開いて見ると、厳重に包装した木箱の中から、
鋸屑
(
のこくず
)
に埋めた小さな二つの
硝子
(
ガラス
)
瓶が出て来た。
眼を開く
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
なんだか少し
勿体
(
もったい
)
ないような気がする。こんなものを使わなくても、何か
鋸屑
(
のこくず
)
でも固めたようなもので建築材料を作ってそれで建てたらいいだろうと思う。
ある日の経験
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
忙しく諸味を汲み上げるあいまあいまに、山で樹液のしたたる
団栗
(
どんぐり
)
を伐っていることが思い出された。白い
鋸屑
(
のこくず
)
が落葉の上に散って、樹は気持よく伐り倒されて行く。
まかないの棒
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
そして必ず、
鋸屑
(
のこくず
)
がいっぱいはいってる
黄楊
(
つげ
)
の平皿と、赤い封蝋がいっぱいはいってるボール箱とが上にのっている。それは官省ふうの最下級をなすものである。国家の文学はまずそこで始まる。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「八、此
鋸屑
(
のこくず
)
はどうだ」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鋸屑”の意味
《名詞》
鋸で製材する際に出る木材の屑。おがくず。のこぎりくず。
言葉がよどみなくすらすら出るさま。
(出典:Wiktionary)
鋸
漢検準1級
部首:⾦
16画
屑
漢検準1級
部首:⼫
10画
“鋸屑”で始まる語句
鋸屑譚