野禽とり)” の例文
それは、まだ鉄砲も火薬もない当時のこととて、百姓どもが壁を叩いて野禽とりを追ふのに使つた、木槌の音よりも大きく彼の耳に響いたものぢや。
そのかはり、彼女のすることなすことは、一々その外貌にまつたく似つかはしく、舟を漕がせれば、どんな猟師もかなはないくらゐ巧みに櫂をあやつるし、野禽とりも射てば、草刈人夫も厳重に見張る。