うはぐすり)” の例文
總體薄枇杷色うすびわいろで、春のあけぼのを思はせるうはぐすりの流れ、わけても轆轤目ろくろめの雄麗さに、要屋山右衞門、我を忘れて眺め入つたのも無理はありません。
このうはぐすりの感じで、器物をわれらに親しませてくれる。釉は形の出來た上を更に美くしくしてくれて、器が放射する雰圍氣を一段と濃くする。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)
或は支那漢代の瓦器や日本の祝部土器等を例に引用しないとも限らないが、先づ「うはぐすりのある燒物」を主題にしてゐることをはつきりしておきたい。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)