邸名やしきな)” の例文
重代の屋敷地ならば知らぬこと、ここへ来たのは昨年であり、御門には表札もなければ、誰もまだ熟したお邸名やしきなを呼んでいる者はない。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)