道頓堀だうとんぼり)” の例文
道頓堀だうとんぼりから糸屋いとやむすめ……女朝日奈をんなあさひなしまめぐりで、わしが、ラバさん酋長しうちやうむすめ、と南洋なんやう大氣焔だいきえん
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
止め日毎に新町道頓堀だうとんぼり或は順慶じゆんけい町の夜見世など人立多き所に行てはお花夫婦并に吾助が所在ありか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見物は近郷近在からも夜の明けないうちに押掛けて來る。道頓堀だうとんぼりの人氣はみな操りにあつまつて、歌舞伎は有れども無きが如しと云ふ有樣……。(又俄に嘆息する)それがどうだ。
近松半二の死 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)