道江みちえ)” の例文
これはだれかほかの人の都合を念頭においてのことらしい、もしそうだとすると、それは道江みちえの着京の日取りにちがいないのだ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かれの心には、むろんこの場合にも道江みちえのことがひっかかっていた。むしろそのほうが荒田老以上にかれをなやましていたともいえるのだった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かれの眼の底から荒田老の顔が消えると、それに代わってかんで来るもう一つの顔があった。それは道江みちえの顔であった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)