道標みちしる)” の例文
門を潜つて灌木の中を通つて行くと、家の黒色影像シルエットが眼の前に浮び上つた。黒く低く、そしてどつちかと云へば長い家だ。だが道標みちしるべの灯は、どこにもない、總てはたゞ朦朧としてゐるだけだ。