道家どうけ)” の例文
もとより微行しのびであった。道家どうけ家でも、主人とほんの家族しか近づいてはいないらしい。藤吉郎は、他の相役と、たまりを作って休んでいた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だから主人がこの文章を尊敬する唯一の理由は、道家どうけで道徳経を尊敬し、儒家じゅか易経えききょうを尊敬し、禅家ぜんけ臨済録りんざいろくを尊敬すると一般で全く分らんからである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだそこらには、討死した信治のぶはるや森可成よしなり道家どうけ清十郎などの血も乾いておるまい。——めいせよ、忠烈なる亡魂ども、そちたちの鮮血を、あだにはせぬぞ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信治様、森三左衛門どのの御最期につづいて、青池駿河あおちするがどの、道家どうけ清十郎どの、尾藤びとう源内どの、その他まだ……
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)