遊行寺ゆぎょうじ)” の例文
遊行寺ゆぎょうじは一遍上人の四世呑海和尚どんかいおしょうの開山。寺のうしろの小栗堂は、小栗判官照手姫の物語で、誰でも知っている。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして藤沢の遊行寺ゆぎょうじに、数日足を留め、鎌倉へまわって来た所、そこの禅寺で、はからずも自分以上に苦しみもがいている男と出会った。それが旧友の又八であった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死んだ父親は指物師さしものしだったが、無器用だから、あとを継ぐ見込みはないし、一年おくれて、母親もあとを追い、天涯孤独となった八五郎は、藤沢の遊行寺ゆぎょうじへ遺骨を納めにゆく途中
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
藤沢遊行寺ゆぎょうじ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
足利若御料わかごりょうの紫の旗もまた、明けがた、遊行寺ゆぎょうじの門に濡れ垂れた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遊行寺ゆぎょうじ
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)