まは)” の例文
掻かせる程の仕事もないから、ちよいと洒落しやれに、女護の島の用心棒に行つて六人の女の子にチヤホヤされながら一とまはりも保養して見ようかと思ふんですが
兄公殿あにきどのがあゝして、此先何年、太宰府に居るやら知れぬし、氏の祭りは、枚岡・春日と二処に二度づゝ、其外まはり年には、時々鹿島・香取の吾妻路のはてにある本社の祭りまで
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二たまはりほどで治つて、相變らず因業いんごふな稼業を續けながら、細工物などを樂しんで居りますが、お盆が近くなつて、帳面の調べが頻繁になるにつれて、番頭仲左衞門と、主人五郎次郎の仲に
しても、一とまはり保つのが精一杯