“逆怨”の読み方と例文
読み方割合
さかうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦はそうなれば働き者の爺を引合いに出して、気力の弱って来た夫の気をいよいよ逆立さかだてる。先達はますますいきり立って婦に悪たれをつき、さては忠良な元三さえ逆怨さかうらむようになった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
逆怨さかうらみはそれこそ恥の上塗うわぬりだぞ。何を恥ずべきかがわかれば、君もほんとうの強い人間になれる。今のままだと、君ほど弱い人間は恐らくないだろう。私は、はっきりそれを言っておく。いいか。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)