“さかうら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆恨80.0%
逆怨20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半七も多寡たかをくくっていられなくなった。捕り手に逆恨さかうらみをするなどは悪党らしくない奴だとは思ったが、相手が恨むと云う以上、それをどうすることも出来ない。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ご隠居の狂暴はきょうに始まったことでなく、西山へのご退隠も、すべてあなた様のさしがねのように、逆恨さかうらみを遊ばしておるにちがいございませぬ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婦はそうなれば働き者の爺を引合いに出して、気力の弱って来た夫の気をいよいよ逆立さかだてる。先達はますますいきり立って婦に悪たれをつき、さては忠良な元三さえ逆怨さかうらむようになった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
逆怨さかうらみはそれこそ恥の上塗うわぬりだぞ。何を恥ずべきかがわかれば、君もほんとうの強い人間になれる。今のままだと、君ほど弱い人間は恐らくないだろう。私は、はっきりそれを言っておく。いいか。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)