逆心さかごころ)” の例文
「なるほど。言わるるとおり乱れは乱れじゃが、ちと逆心さかごころが見える。拙者の観るところ、どうも青江物あおえものじゃな、これは。」
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一つぶつかってやれ——こう十郎兵衛がしっかりはらをきめる前に、かれはいかにも確信ではちきれそうに、逆心さかごころのあるところを掴まえて、これは青江ものでござる
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
刃の模様はの目か丁子か、逆心さかごころがあるかないか直刃に足があるかないか、打ちよけや映りなどの有無、においの工合い、全体の恰好なんかで、当らずといえども遠くないところ
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)