近習詰きんじゅづめ)” の例文
弘前ひろさきの城主津軽順承つがるゆきつぐ定府じょうふの医官で、当時近習詰きんじゅづめになっていた。しかし隠居づきにせられて、おも柳島やなぎしまにあった信順のぶゆきやかたへ出仕することになっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
天保七年三月二十一日に、抽斎は近習詰きんじゅづめに進んだ。これまでは近習格であったのである。十一月十四日に、師池田京水けいすいが五十一歳で歿した。この年抽斎は三十二歳になった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)