身装いでたち)” の例文
旧字:身裝
老いたるも若きも珍型異装を誇り顔に漫々然々ぶらりぶらりと練り歩く様子、異装にかけてはあえて人後に落ちざるタヌの身装いでたちはとみてあれば、今日はまた一段と趣向を凝らしたとみえ
同じく有竹松太郎——これは商売が独楽こま廻しなので、身装いでたちもそれにやつしてい、さらに虚無僧こむそうに身を変えている、関口勘之丞と僧の範円——以上が同伴しているのであった。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
2 極楽鳥パラダイツの飾りをつけたフェルトの流行とは正反対のグランとツバの拡い帽子を目深まぶかにした身装いでたち、……流行品店の飾窓に映るかの女の姿態を裸体にするキャバレーの門柱のムーラン・ルージュ。
戦争のファンタジイ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)