躊躇もじもじ)” の例文
歯医者は躊躇もじもじして、帽子をひねっておりましたが、やがてしおれて坐りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
難有ありがとう」と言ったぎり自分が躊躇もじもじしているので斎藤は不審いぶかしそうに自分を見ていたが、「イヤ失敬」と言って去ってしまった。十歩を隔てて彼は振返って見たに違ない。自分は思わずくびすくめた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)