踏延ふみのば)” の例文
そこには紺サージの服を着た男が、仰向に椅子にもたれたまま、ダラリと四肢てあし踏延ふみのばしている。私は少時、棒立になって立竦んでいたが、怖々ながら側へ寄って顔を覗込んだ。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)