路通みちどお)” の例文
路通みちどおりならじぶんといっしょに駈け歩くはずがない。菊江の心はふるえたが、それでも菊江の心にはどこか余裕があった。路通りから己をつけている者かためしてみれば判ると思った。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)