足名椎あしなつち)” の例文
高志こし大蛇をろちを退治した素戔嗚すさのをは、櫛名田姫くしなだひめめとると同時に、足名椎あしなつちが治めてゐた部落のをさとなる事になつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それによると女の父は、この川上かわかみの部落のおさをしている、足名椎あしなつちと云うものであった。ところが近頃部落の男女なんによが、続々と疫病えきびょうたおれるため、足名椎は早速巫女みこに命じて、神々の心を尋ねさせた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)