そして、ちょうどこの超頂点ウルトラクライマックスが、はっきりと三人の感覚的限界を示していたからであった。そこで法水は、この北方ゴート式悲劇に次幕の緞帳カーテンを上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)