起床きしょう)” の例文
かれは、あたたかい夜具をはねのけ、勢いよく起きあがって、電燈でんとうのスウィッチをひねった。その瞬間しゅんかん枕時計まくらどけいがジンジンと鳴りだした。きっかり起床きしょう時刻の五時半である。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
七時起床きしょう。戸を開けば、霜如雪しもゆきのごとし。裏の井戸側いどばたに行って、素裸すっぱだかになり、釣瓶つるべで三ばい頭から水を浴びる。不精者ぶしょうものくせで、毎日の冷水浴をせぬかわり、一年分を元朝がんちょうまそうと謂うのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「もし、私が、明日からの起床きしょうは午前三時、就寝しゅうしんは午後十一時ときめたとしたら?」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)