“赤生津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あこうづ75.0%
あかふづ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがこの夏のはじめに、遠田郡小里村と、登米郡赤生津あこうづ村とのあいだで、地境のあらそいが始まり、ひどくもめているというのです。
「いや、赤生津あこうづと小里村はこのうしろに当りますし、深谷は向うに見えるあの」と兵庫は東南を指さした、「あれが旭山ですが、あの山の向うにあるのです」
然るに遠田郡の北境小里をさと村と、登米郡赤生津あかふづ村とに地境の争があつた。安芸は此時地を式部に譲つて無事に済ませた。これは寛文五年の事である。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)