謙下へりくだ)” の例文
ことばを厚うし、身を謙下へりくだっても後学のために見ておきたいと思っていたところでありましたが、神尾があんまり我物顔わがものがおに思わせぶりをするものだから
それにもかかわらず、後には若気わかげ過失あやまちで後悔しているといった。自分には文学的天分がないと謙下へりくだりながらもとかくに大天才と自分自身が認める文豪をさえ茶かすような語気があった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)