“調理場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうりば50.0%
ケチン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警官けいかんはあたりを、ぐるぐると見まわしながらいった。黒ひげの男は、ぐっとピストルをにぎりなおして、調理場ちょうりばのほうをにらんだ。
そのひまにトーマスは、ずるずるとひきずられて、おくの部屋へやから調理場ちょうりばへひきずりこまれていった。たなからフライパンやなべが、けたたましい音をたててころがり落ちた。
調理場ケチンだけという約束なのに、誰に断わって、あんな勝手な真似をした。洋館のあのザマはなんだ、キャバレかナイト・クラブみたいにしてしまって……お前も同類だろう。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「新築するのは、調理場ケチンだけという約束でしたから、それしかやっておりませんよ。洋館の家具をとりかえたのは、清水の自発的なサーヴィスです。どこがいけないんですか」
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)