話様はなしやう)” の例文
同じ柘榴口の中で、誰か彼の読本よみほんの批評をしてゐるのが、ふと彼の耳へはいつたからである。しかも、それは声と云ひ、話様はなしやうと云ひ、殊更彼に聞かせようとして、しやべり立ててゐるらしい。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)