言捨いいす)” の例文
砂糖でもよいといえば、正月か祭の時ででもなければ誰の家でも持たぬという、なるたけ早く帰りますと言捨いいすてて、猿の如く麓を目がけて走り去った。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)