覧台テラース)” の例文
これは道中予定の佇止ちょしであって、過ぎ来し谷間をふり返り見、行く手の遠い地平線をうちながむべき、人生の大なる覧台テラースの一つである。
ペチュニアの甘っぽいかおりが、覧台テラースかきの下に眠ってる暗い運河の、白けたやや腐れっぽいにおいに交っていた。
生前最後に会ったとき夫へ言った言葉を飽かず思い起こしては、彼女の心はさらに苦しみもだえていた。オリヴィエは覧台テラースの腰掛でかわした話を思っていた。
ひげをひねりながら、また、覧台テラースの舗石に拍車を鳴らしながら、腕のように太いお世辞を言ったり、愉快な冗談口をきいたりした。アントアネットは彼を面白い男だと思った。