西門にしもん)” の例文
向う側を見ると、飛び降りた若い男は、スレ違って停車した電車の蔭に隠れるようにして西門にしもん通りの横町に走り込んだ。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「よし、向こうへいけば、まだ人数がいるはずだから、これだけでいいだろう。五そくずつの草鞋わらじと三日ぶん焼米やきごめこしにつけて、すぐに西門にしもんのおほりぎわへあつまりなおせ!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)