裂隙ひび)” の例文
常に新陳代謝してゐる。其の間に一分間だつて間隙を現すことは無いよ。君の言ふ裂隙ひびなんて、何處を見たつて見えないぢやないか!
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
舊道徳に裂隙ひびが割れたから、其の裂隙から自然主義といふ樣なものも芽を出して來たんだ、何故其の裂隙が出來たかといふと、つまり先祖の建てた家が、我々の代になつて玄關の構へだの
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)