血綿ちわた)” の例文
これはイカンと早速その血綿ちわたを、肩の方へ掛けたのを、見物に見つけられて、ドツと悪落わるおちが来て、さん/″\の失敗。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
血綿ちわたのような夕陽雲ゆうひぐものただよう西の空を。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
白無垢に血綿ちわたを縫ひつけて有つたのだが、それが下過ぎてゐるので、いつしかに血が胸の処に下つてゐた。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)