“蝿除”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はえよ50.0%
はえよけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お袖は、行燈あんどんへ灯を入れながら、ふと、朝からそこにおいてある蝿除はえよけをかけたままの膳を見て、味噌久へ、舌打ちしていった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手水ちょうずをさせて子供を寝かす。夫の夕食の膳に蝿除はえよけかぶせて、火鉢に鉄瓶を掛けて、次のに置く。夫が夕食に帰らなかった時は、いつでもこうして置くのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)